‘Art&Craft’ カテゴリーのアーカイブ

ニッショク☆キャラバン~奄美、泥染め編~

2009 年 12 月 13 日 日曜日

奄美大島特産品というと

黒糖、ハブ酒、大島紬・・・

どれもこれも奄美ならではのモノ

私yukiはスカートを作るのですが、大好きでよく使うんです

大島紬

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しっかりとした質感にキュっとした肌触り

何より色合いが素敵でしょ

実はこの色合い、泥染めなんです

泥染めに使うのはなんと、田んぼの泥

どの田んぼの泥でもいいというわけではなく

奄美の泥ならではの業のよう

いったいどうやって作っているんだろう

なんでこんなに素敵な色合いになるんだろう

そんなことをずっと思っていました

そしてcaravan SHANTI SHANTIでは、

ペルーのアマゾン屋さんから

アマゾン・シピボ族の泥染めを預かっています

繊細なデザインに昔からの技法で取り組んでいる彼女たちの業は

本当に素晴らしい伝統工芸です

世界には沢山の泥染め技術があり

土地柄でデザインや色合いなどが違います

そんな世界の泥染めの展示会を行った

あまんゆさんにご紹介いただいた

肥後染色・夢しぼりさんへ

念願の奄美の泥染めを

目で耳で手ですべての五感を使って

行って参りました!

☆★☆

シピボの泥染めの場合

しぼり染めではなくマホガニーの煮汁で全体を茶色に染めます

その後、泥で細かくデザイン描いていき

泥を乗せた部分のみ反応して黒くなるというもの

IMG_3136

極端な色落ちはしませんが色あせは自然ならでは

アフリカの泥染めは大胆な構図でデザインを描いていますが

水で洗濯すると泥がおちてしまうという無反応型

奄美の泥染めは

シャリンバイという木の煮汁(アマゾンで言うマホガニー)で

しぼりを入れた生地などを茶色く色入れした後

泥の入った水に入れると反応して生地が染まるという

アマゾンと同じ反応型

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入れた瞬間に色が変わります

(左は泥に入れたもの、右はシャリンバイのみ)

ビックるするほど変ります

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田んぼの小脇の水のたまる部分に沈んだ泥

手触りはなめらかで色もどこか鉄っぽい感じ

普通の泥よりは茶色というよりねずみ色

この独特の色合いの泥が

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シャリンバイを煮詰めた液と反応するんです

この液もシャリンバイを何時間も煮込んで出来たとても貴重なもの

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一日かけて染め上がった様子

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その日体験に来ていたかわいい二人

とっても素敵に出来上がっていました

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こちらのお二人は藍染も入れた本格的なもの

素晴らしい仕上がりにみんな満足そう

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大島紬の場合は

大変手間のかかる工程を経て作られます

紬に使われるのは糸染めで

同じようにシャリンバイ、泥の順で

色々な色合いに変化を持たせて染めて行きます

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まずはデザインを決めたあと

そのデザインを作れるように織る一本一本の糸を束ねて泥染めします

その染めた糸をまたデザインに合わせるようにして織って行くという

なんとも気の遠くなるような工程

ただただ

・・・・・すごい・・・・・

素晴らしい伝統と技術

どことなく

アマゾンの泥染めと

奄美の泥染めと

よく似ているように思えました

使う生地や文化からくる表現の仕方こそ違えど

反応して色が出る様子や手間のかかる様子など

出来上がる色合いまで同じ様に思えました

どちらも素晴らしい伝統工芸

芸術作品

それらが途絶えることなく長きにわたって

人々に愛されるように願っています

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今回

突然の来訪にも優しく親切に対応してくれた

肥後染色さん

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本当にありがとうございました!

のんびりとしたオーナーの人柄が工房の様子となり

初めて来たとは思えないほど暖かなところでした

さすが、あまみんちゅ

今度はゆっくり一日かけて染めをしたいです

☆★☆

そんな肥後染色・夢しぼりの作品が

鎌倉・長谷駅を降りてすぐ右手にある友人の店

多良福

で、ゲットできますよ!

T-シャツや手ぬぐい、褌もあります

興味のある方はぜひ一度訪れてみて下さいね

SHANTIの品物もちょっとおいてます

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国境を越えて

人の手によって作り出される素晴らしいものが

代々受け継がれていきますように・・・

美しいものを美しいと思える心が

すくすくと育まれていきますように・・・

☆★☆

※ニッショク☆キャラバンは2009年より一年を通してUPしています

最初からは読む方はこちら

泥(土)で繋がっている世界

2009 年 1 月 21 日 水曜日

◇◆◇

先日UPしたペルーアマゾン・シピボ族の泥染め

溢れ出る幾何学模様を アマゾンの泥(鉄分)とマホガニー木(タンニン)を用いて染めます

もちろん

手描き、手染め

見れば見るほど 不思議と吸い込まれる模様には

何か自然の躍動感、エネルギーのようなものを感じます

そのアマゾンの泥染めと、そして日本の奄美の泥染め、さらにアフリカの泥染めが

泥=土

を通して繋がる

という素晴らしい展示会が 日本であります

http://plaza.rakuten.co.jp/amazonya

http://doroasobi.aman-yu.com/

◇◆◇◆◇

今、日本で泥染めというと 奄美大島紬が有名

昔は奄美以外でも、田んぼの泥で染めものができたそう

鉄分などが自然に含まれていたということです

でも今は・・・

アマゾン・シピボ族の村でも

今までそこら辺で取れていた泥が 容易には手に入りにくくなっているとのこと

泥染めには欠かせないマホガニー木も

高値で取引できることから 激しい伐採が行われています

地球の酸素の1/4の酸素を作り出すという アマゾン

そこに住む動植物だけでなく、アマゾンの恩恵は世界中へと自然に運ばれていきます

刻々と変化する地球環境と それに伴う生態系のバランスの変化が起きているのです

◇◆◇◆◇◆◇

今アマゾンの森林伐採はものすごいスピードで進んでいます

たった一時間ほどで

ブラジルアマゾンではサッカー場150個分もの熱帯雨林が消滅しているとのこと (ナショナルジオグラフィックックより)

世界市場に出回る牛を育てるための牧草地にするために・・・

バイオマスエネルギーの原料や家畜の餌となる大豆やとうもろこしを作るために・・・

地球環境、生態系のバランスが変化せざるを 得ない状況

そして

その周りにいる動植物・昆虫の類はもちろん、人間もまたしかり

地球環境にとって変化はつきもの

変化なしに今の進化はありえません

アマゾンも日本も、きっとアフリカも同じように、世界中が

変化し

それに伴って進化し続けていくのです

では

その速さは?

その犠牲とは?

それにどう対応すべきなのか?

そひて、その先にあるものは?

◇◆◇◆◇◆◇◆◇

普通、自然の生態系は還元型のサイクルで回っています

何かを食べた何かは、いつか何かに食べられる、いつか何かのためになる

という還元

搾取型のサイクルで回っていると、いつしかすべてのものはなくなってしまいます

自分が食べるために何かをするけれど、その間の何かに、その後の何かに、何にもしない

という搾取

最後に残るのは資源枯渇とゴミの山・・・

’木を植えよう’

ということは以前からよく言われています

とてもすばらしいこと

しかし、いくら還元しても、搾取がそれ以上の速さで進んでいたら追いつけません

◇◆◇◆◇◆◇

では、ここでいう ’搾取’ とは?

小作人から米を搾り取ることではなく

自然を

必要以上に働かせ、その成果を独占するということ(角川新国語辞典)

利益や結果などを重視し その過程について無視してしまう

というか

その過程は普通見えてこない

今現在、進化のピラミッドの頂点にいるからと言って、いくらなんでもそれは傲慢

進化の祖先の支えがあってからこそ

自然の流れがあってからこそ

’人間’ は生かされているのです

その間の過程を通り越して、結果となる

’モノ’

だけを見て判断することは大変 非道理的です

◇◆◇◆◇◆◇

普段何気なく使ったり、買ったりしているものの中で

それがどういう経路で、どういう場所で、どういう経緯(いきさつ)で、どれくらいのエネルギーをかけて

ここにいるのか?

そしてこの先これらが

どこへいくのか?

人の手に渡ることにより、滞っていた流れ

滞らせずにスムーズに、循環させることができれば最高

今まで当たり前に使っていたり、買っていたものについて、ちょっと、

ちょっとでいいんです

頭の隅っこの置いてみると

不思議といろいろみえてきますよ

少しだけ今の便利な生活環境を見直してみませんか?

そして

それは誰かの何かの恩恵を受けて 成り立っているということ

一つ一つのことについて一つ一つ考えてみると、すべて一つのことに繋がっているのではないでしょうか

◇◆◇◆◇

まだまだまだまだまだまだまだ・・・・

ある

この先のもっと奥のほうの話

長~くなるので今日はここら辺で・・・

☆★

いつか化学肥料に頼らない農工法がごく一般的となり

それが進んで進んで進んで進んで

そこら辺の田んぼで簡単に 泥染めができるようになったりして・・

なんてね

◇◆◇